ChatGPT APIをPythonで使用する方法について、解説します。
APIキーの発行は下記のページを参考にしました。
初心者向け:ChatGPTのAPIキーを取得する方法
ChatGPTのAPIとは?
ChatGPT APIは、OpenAIが開発した大規模言語モデル(LLM)を、外部アプリケーションから活用できるAPIです。
最新モデルのGPT-4oは“omni(オムニ)”を意味し、テキスト・音声・画像・動画といった多様な入力を受け付け、それらを統合して出力することができます。
また、GPT-4.1は複雑なタスク処理に最適化された高精度モデルであり、特に高度な推論力が求められる場面で効果を発揮します。
さらに、画像解析やコード実行など複合的な処理に対応したo3や、軽量で高速な推論が可能なo4-miniといった多様なモデルも提供されています。
Python環境構築
まずは、Python環境を準備しましょう。OpenAI公式のPythonライブラリはPython 3.8以上に対応しています。以下のコマンドでライブラリをインストールしてください。
pip install openai
既存のライブラリをアップグレードする場合は以下を実行します。
pip install --upgrade openai
APIキーの取得
APIを利用するには、OpenAIのAPIキーが必要です。
- OpenAIのアカウントを作成し、開発者ダッシュボードにログインします。
- 「Create new secret key」をクリックし、キーを発行します。
- APIキーは一度しか表示されませんので、安全に保管しましょう。
取得したAPIキーは、コードに直接書き込まず、環境変数に保存して使用するのが安全です。
以下の記事を参考にしました。
https://biztechdx.com/%E5%88%9D%E5%BF%83%E8%80%85%E5%90%91%E3%81%91%EF%BC%9Achatgpt%E3%81%AEapi%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%92%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95/
ChatGPT APIの基本的な使い方
ChatGPT APIを利用するには、メッセージを送信し、AIからの応答を受け取る仕組みを利用します。メッセージには役割があり、それぞれ以下の通りです。
system
: AIの振る舞いを定義するメッセージ。user
: ユーザからAIへの質問や指示。assistant
: AIからの返答(リクエスト時には通常不要)。
GPT-4.1を使ったコード例:
from openai import OpenAI
# APIキーを直接指定(実際に発行したキーを設定してください。)
client = OpenAI(api_key="sk-XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX")
# メッセージの定義
messages = [
{"role": "system", "content": "質問に対して回答してください。"},
{"role": "user", "content": "ChatGPTでできることを教えてください。"}
]
# チャット補完のリクエスト
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-4.1",
messages=messages
)
# 応答の表示
print(response.choices[0].message.content)
※実環境では、APIキーは環境変数で管理してください。
結果:

モデルの種類と選択のポイント
OpenAIが提供するモデルには以下のようなものがあります。
- GPT-3.5-turbo: 高速で低コスト。大量のリクエストに適しています。
- GPT-4.1: 複雑なタスクに最適な高性能モデル。入力$2.00/100万トークン、出力$8.00/100万トークン。
- GPT-4.1-mini: スピードと知性を両立。入力$0.40/100万トークン、出力$1.60/100万トークン。
- GPT-4.1-nano: 最もコスト効率が良く、低レイテンシ向け。入力$0.10/100万トークン、出力$0.40/100万トークン。
- GPT-4o: 最新かつ高性能。高速・高精度で画像処理なども可能。
- GPT-4o-mini: GPT-4oの軽量版で、低コストかつ高速です。
- o3: OpenAIの高度な推論モデル。画像解析やウェブ検索、コード実行などのツール統合が可能。
- o4-mini: o3の軽量版。数学、プログラミング、視覚タスクに強く、速度とコスト効率が高い。
用途や予算に応じて適切なモデルを選びましょう。