【Kintone JavaScript / CSSカスタマイズ】kintoneでChatGPT APIを使ってみた

Posted at 2024 年 04 月 27 日

今回は以下のkintoneアプリでボタンを追加した記事のコードにボタンをクリックしたらChatGPT APIを実行するようにしたいと思います。

【Kintone JavaScript / CSSカスタマイズ】kintone UI Componentでボタンを設置

Kintoneとは?

Kintoneとは、Cybozuが提供する業務アプリケーションを作成・運用できるクラウドサービスです。Kintoneを使うことで、コードをほとんど書かずに様々な業務アプリケーションを構築し、業務プロセスを効率化することができます。
また、JavaScriptを使ってカスタマイズすることで、より高度な機能を実装することも可能です。

KintoneのJavaScript開発

KintoneのJavaScript開発では、Kintoneのカスタマイズ機能を利用して、フォームやレコードの表示・動作を制御したり、外部のシステムと連携させたりすることができます。
アプリの設定画面からJavaScriptファイルをアップロードすることでアプリ上で利用可能になります。

kintoneアプリでChatGPT APIを使う

ChatGPTのAPIの取得方法は下記の記事を参考にして下さい。

OpenAIのAPIとは?概要からAPIキーを取得する方法まで

Kintone UI Componentのボタンを設置で使ったアプリを改修します。

種類

フィールド名

フィールドコード

文字列(1行)

Question

Question

スペース

button_ui

文字列(1行)

Answer

Answer

コード

// Kintoneの新規レコード追加画面と編集画面が表示された時に実行されるイベントを登録
kintone.events.on(['app.record.create.show', 'app.record.edit.show'], function(event) {
    // 'button_ui'というIDを持つスペース要素を取得
    const spaceElement = kintone.app.record.getSpaceElement('button_ui');
  
    // 新しいボタンを作成
    const button = new Kuc.Button({
      text: 'AIに問い合わせる', // ボタンのテキスト
      type: 'submit', // ボタンのタイプ
      className: 'options-class', // ボタンに適用するCSSクラス
      id: 'options-id', // ボタンのID
      visible: true, // ボタンを表示状態に設定
      disabled: false // ボタンを有効状態に設定
    });
  
    // 作成したボタンをスペース要素に追加
    spaceElement.appendChild(button);
  
    // ボタンのクリックイベントハンドラを設定
    button.addEventListener('click', async () => {
      const record = kintone.app.record.get();
      const content = record.record['Question'].value;
  
      // APIリクエストデータの作成
      const requestData = JSON.stringify({
        "model": "gpt-4", // モデル指定
        "messages": [
          {"role": "system", "content": "日本語で返答してください。"},
          {"role": "user", "content": content},
        ]
      });
  
      // ChatGPT APIに送信
      try {
        const resp = await kintone.proxy(
          'https://api.openai.com/v1/chat/completions',
          'POST',
          {'Content-Type': 'application/json', 'Authorization': 'Bearer sk-あなたのAPIキー'},
          requestData
        );

        const apiResponse = JSON.parse(resp[0]);
        record.record['Answer'].value = apiResponse.choices[0].message.content;
        kintone.app.record.set(record);
      } catch (error) {
        console.error('API通信中にエラーが発生しました:', error);
      }
    });
  
    // イベントオブジェクトを返す
    return event;
});

実行結果

新規レコード登録及び編集画面でボタンが表示されるようになります。
フィールド:Questionにプロンプトを設定し、ボタンを押すとChatGPTからの応答がフィールド:Answerに設定されます。

※内容によっては返信に時間がかかります。

また注意点として、この実装だとブラウザからAPIキーが確認できる状態です。
kintone自体がログインが必要なサービスですが、本番環境など公開するアプリで利用する場合は秘匿するようにソースコードを編集するか自己責任でお願いします。

DevpediaCode編集部

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